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<あらすじ> 建物、人、見渡す限りの全てが黒に包まれた、異様としか言えない村にやってきた7人の学生と1人の教師が、理解できない恐怖に包まれていく。 とゆーわけで、ライトノベルの新レーベル、一迅社文庫に一番槍を突き刺そうと思います。ガガガ創刊の時は指をくわえて眺めるだけだったので、今回は乗ってみました。 いくつか興味を惹かれるタイトルはあったのですが、今月は「読まねば本」が多かったため、厳選してこれ。レーベル一押しっぽい『ANGEL+DIVE』と、設定は悪くなさそうなんだけどな『ある夏のお見合い~』はドS分がゼロ魔で足りてるし、巻田佳春御大はイラストを店頭でパラパラ眺めて満足。(えー) 杉井光は神メモの続刊とピアノソナタ崩してから! 特に、この『黒水村』を選んだのは、何よりホラーってジャンルが珍しかったからかな。と、なんか人数とムラっぽい感じが、CROSS†CHANNEL+ひぐらし、つまり田中ロミオ+竜騎士07両氏を連想させて、そうかつまりRewriteの原案はこれだったんだよ!(ナンダッテー で、肝心の本編はというと、うん、なかなか。「なんかよくわからねーもん」にどんどん取り囲まれていく、って恐怖っぽいものの重ね方は、ホラーをライトノベルという媒体で読んだことがあまりなかったので(Missingは御伽噺、パラサイトムーンはヒューマンファンタジー、シャドウプリムはメイドもの)、新鮮でよかったです。 文章のスタイルは簡潔一行改行改行。内田樹あたりをイメージしてもらうといいかも。ただ、主人公の一人称視点で進んでいくのですが、そのスタイルとはちょっとかみ合ってなかったかも。特に、「女の子の主人公としての一人称」ではなかったかな。せっかく著者は著者と違う性別を主人公に設定したんだから、この辺はもっと活かせ、とまでは言わないけど、違和感を感じさせないくらいにはして欲しかったかな。でも、女の子の視点で書くのって、難しいんスよね。(遠い目) あと、先に書いたとおり、中盤まではすごく良かった、んだけど、後半部はいまいちだったかなー。結局なんだかよくわからなかった建物から出た辺りからはうーん、みたいな。建物内は特によかったっす。 もう一つだけ。ライトノベルレーベルとしてやっていくには、切っても切れないイラストについて。これほど「黒い村」としての魅力が満載の舞台にもかかわらず、情景についての挿絵が(背景すらも)0で、キャラの挿絵しかなかったのは残念。その話にあったイラストレーターさんを選ぶのも大事なんじゃないかなぁ、とか思いました。 総評的には、楽しめたけど、おススメできるかって言えばにんとも。ただ、最初に書いた通り、この業界でホラーは数が少ないので、その辺で需要はあるかも。
by sakuragi_takashi
| 2008-05-21 23:10
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